保育施設のエネルギー消費及び室内温熱環境に関する調査研究

摘要

品川区の幼稚園·保育園を対像として、ェネルギー消費や室内温熱環境の実態を把握した。また、室内環境改善の対策として園児の寝ている保育室の換気扇を回し、効果の検証を行つた。その結果、以下の知見が得られた。1） 幼稚園·保育園のェネルギー消費量は開園時間や園児数、保育室の運用方法が影響することが分かった。2） 基準値と比較すると冬期の湿度が低くなる傾向があるが、温度、湿度環境に大きな問題は見られな力、つた。3） CO2濃度が高い保育室が多く、特に園児が寝ている保育室のCO2濃度が高いことが分力りた。4） 換気扇を回すことでCO2濃度が低くなることが分かり、暖房負荷も月のェネルギー消費量の1%程度であることが分力りた。他の保育園でもこのような傾向がみられる可能性があるため、延長保育時の保育室の運用方法改善による省ェネゃ、冬期のカロ湿による低湿度環境の改善、園児が寝ている保育室の換気扇利用による高CO2濃度環境の改善を図ることが必要である。