異なる粉末粒度分布を持つFe系アモルファス粉末を用いたコンポジット磁心の作製と評価

摘要

本稿では，鉄系メタルコンポジット磁心が低透磁率であるという問題に対し，メディアン径2.56 nmおよび10.94 nmのFe-AMO合金粉を混合して用いることで磁心中におけるFe-AMO合金粉の充填率の向上および磁心透磁率の向 上を検討した結果について述べた.以下に得られた結果を 示す.(1)メディアン径2.56 μmのFe-AMO合金粉を25 wt.% 混合した時，飽和磁化は最大値0.88 T,体積充填率 は70.63 vol.%となり，メディアン径2.56 μmのみ の磁心より5.56 %充填率が向上した.