委員会中間報告換気設備委員会 換気問題へのCFDの適用性検討小委員会

摘要

数値流体力学(CFD)技術を用いた室内の流れ場•温度 場や汚染質拡の不均一分布予測は，パーソナノレコン ピュータの高性能化•高速化と汎用的な熱流体解析ソフ トの普及によつて実務での使用が一般的となっている。 一方，CFD解析により妥当な解を得るためには，角ソ フトの利用法に習熟することに加え，乱流モデルゃメッ シュ設定，境界条件等を適切に設定する必要があり，前 例の少ない問題にっいては，妥当性を設計者自身で判断 する必要がある。妥当性判断のためには，CFDに関する 深い知識と経験が必要であるが，これらの知識を容易に 修得できる空調分野に特化した情報は，十分とは言い難 い。この状況を打開すべく，本小委員会の前身である室 内環境予測小委員会(H21〜23年度)，室内CFDガイドブ ック検討小委員会(H24〜27)では，室内環境設計，設備設 計にCFDを適用する際に参考となるガイドブックコン テンッの整備を目的に，REHVAによるガイドブックの 翻訳，ならびにSHASE版ガイドブック案の作成を順次 行い，大凡の原稿はまとまったものの出版には至ってい ない。