キセノンフラッシュランプを利用したポータブル型太陽光パネル性能評価装置の開発

摘要

本研究では，ポータブルでかつわずかな性能低下でも見逃さず検出できる，PVパネルのオンサイト性能評価手法を提案した。そして，まず，シミュレーションにより，提案手法によるPVパネルの性能評価が可能であるかどうかを確認すると同時に，評価装置に用いるRC直列回路の設計指針を得た。その結果，フラッシュ光を照射した後のキャパシタ電圧を指標にすればPVパネルの性能評価が可能であることが理論的に確認できた。さらに，提案手法で用いるRC直列回路の設計指針に関しては，抵抗を10]として，フラッシュ光の継続時間よりもRC直列回路の時定数が短くなるようにキャパシタ容量を設定すべきであることを明らかにした。そのようにすることにより，単発のフラッシュ光で，キャパシタ電圧を使ってPVパネルの性能評価が可能であることがわかった。