FM-OFGグラディオメータに交流磁化コイルを組み合わせた磁気微粒子検出法

摘要

本稿では，交流磁化コイルを組み合わせたFM-OFGグラディオメータを用いた磁気微粒子検出器を開発した.開発した磁気微粒子検出器の性能評価のため5μLのResovist試料を用いて検出可能距離を調べた.平行型で16mm,同軸型で11mmの距離において磁気微粒子を検出することができ，ベースラインを長く取ることで，遠くに配置された微小異物を検出できる可能性があることを示した.一方でベースラインを長くすると背景磁界の影響を受けやすくなるため，これがトレードオフとなる.今後はFM-OFGグラディオメータを用いた磁気微粒子検出器の磁化周波数や励磁電流，磁化コイル構造および，同期検波を含む周辺回路のパラメータの最適化をおこない，検出感度を向上していきたい.