薄型高感度金属異物検出機の開発

摘要

本稿では，励磁コイルと検出コイルを直交させ金属異物検出機のコイル構造，検出信号の信号処理方法，実験による検出機の性能について述べた.直径0.4mmの鉄球，直径1.0mmのステンレス球を検出できる高い感度を持ち合わせながら，装置の平面化によりコンベアの搬送台に格納可能な薄型金属異物検出機の開発を実現した.さらに，本稿の薄型検出機では，検出コイルに使用したアモルファス磁気コアの配置が検出感度と検出範囲に大きく影響するため，コアの数を3つから7つに増やして7mm間隔で配置すれば幅50mmまで検出範囲を拡大できることがわかった.