コージェネレーションシステムを導入した既存建物のエネルギー有効利用に向けた研究 (第4報) 改修後9か月間のコージェネレーション稼動実績

摘要

都内に立地する大規模複合施設を対象建物として，非常時の自立電源として計画されたCGSに対して，平常時のエネルギー利用を有効に行うことを目的として，改修後初年度9か月間の稼働実績評価を行った。新設CGSでは，蒸気ジェネリンクによる冷熱製造を主として，温水排熱が有効に利用されていることを確認し，9か月間の実績値で，発電効率は既設40.0%,新設40.8%,総合効率は既設65.1%，新設70.4%の結果となった。これらの結果は，シミュレーションによって計算した事前評価と概ね同程度であった。