低放射·集中排気型厨房機器を用いた業務用厨房の空気·温熱環境に関する研究(その13)空調吹出し気流下のフード周辺気流のCFD解析

摘要

業務用厨房では、大量の熱や水蒸気が発生するため作業者環境は劣悪なものになりやすく、改善のためには適切な換気量設計が必要である。現在、換気量はKQや面風速、換気回数などを基準として決定されているが、これらの基準は静穏気流場が前提となつている。しかし実際の厨房では擾乱気流が存在することでフード捕集性能が低下している。前報ではェアコン(以下、AC）及びパンカールーバー(以下、FK)の気流を再現する気流発生装置を用いて、空調吹出しによる擾乱気流下における、フード周辺の風速分布をPIV測定により把握した。本報では、実験室を模擬した解析空間にてCFD解析を行い、PIV測定の結果と比較することでその精度検証を行った。