漏洩磁界低減機能を持つEV走行中非接触給電システムの構築に関する検討

摘要

走行中非接触給電システムにおける漏洩磁界低減のため，LC ブースターを搭載した8 字コイルの小型スケールモデルを作成し，シミュレーションと比較することでその妥当性を示した．またその際，サイズを縮小していくと開口部の面積もそれに伴って縮小するため，磁束が打ち消し合ってしまい給電効率が著しく低下することを確認した．作成した小型スケールモデルを使用し，従来のスパイラル形状の給電システムと漏洩磁界を比較し，8 字形状のコイルが実際に漏洩磁界を低減していることを確認した．今後の研究においては，シミュレーションにて算定したモデルを用いて大電力を給電した際のパラメータを測定することを予定している．また，スパイラル形状だけでなく，他研究機関にて検討されているコイルについても今回の8 字コイルと比較する必要がある.