対比的な関連度の逆伝播に基づくSingle Shot MultiBox Detector の予測結果の解釈

摘要

SSD は物体のクラスと位置を予測するCNN の一種であり，高い精度・処理速度で知られている．しかし，深層学習手法一般に言えるように，SSD はそのブラックボックス的性質ゆえ，予測の根拠を知るのが難しい．本研究ではLRP (layerwiserelevance propagation) 法を拡張したCRP (contrastiverelevance propagation) 法を提案する．CRP 法は識別クラスと位置補正の値という特性の違うSSD の出力に対応し，解釈対象とその他の対象とで対比させながら解釈を行う．また，標準データセットに基づき解釈結果の定性的および定量的評価を行った結果を報告する．