同軸型電極を用いた土壌導電率•比誘電率の周波数特性測定法

摘要

多くの被雷がある風力発電所において，接地インピーダンスの把握は最適な接地設計に必要不可欠である。特に，土壤導電率と土壤比誘電率は接地極の過渡特性に大きく影響を与える重要なパラメータである。風車における雷害対策の検討は主に数値解析によるシミュレーションによって行われ，その際必要となる土壤の各定数は文献より定めることが一般的である。しかし，土壤の電気的特性は含水率や周波数により著しく変化し，想定された接地インピーダンスとは大きく異なる特性を示す。正確な接地特性を解析するには，土壞定数の測定が求められる。しかし，従来法である平行平板電極法，平行ストリップ線路法は端効果の補正が容易ではなく，平行な電極配置自体が困難である。