焼結ネオジム磁石の形状と配向の最適化による集中巻IPM モータの特性改善に関する検討

摘要

集中巻IPM モータの更なる性能向上を目指し，焼結ネオジム磁石の形状と配向が自由に取れると想定して磁石形状と配向の最適化を行った。その結果，他の特性を大きく劣化させずに高速域の鉄損を低減させる形状と，逆に全領域でトルクを増加させる形状が得られた。また，dq 軸間相互干渉を考慮してトルクを４成分に分解し，特性変化の原因について考察した。今後，今回評価していない過負荷の弱め界磁制御時の特性，およびdq 軸間相互干渉を低減する回転子設計を検討する。