バイオクリーン施設への安全キャビネットの適用に関する研究(その1)作業者の行動や外部環境が安全キャビネット内部の清浄度に及ぼす影響

摘要

本研究では、BSCの外部から内部へのコンタミネーションのリスクについての検討のための実験を行った。BSC内部環境の清浄度を維持するためには、BSC前部のエアバリア気流を保つべく、物品の配置に注意することや、腕の出し入れを最小限にすること、BSCと歩行動線の距離を取るのが望ましいということが確認された。BSC外部の清浄度が異なる条件間でも同様の傾向が確認され、リスクの高い行為を抽出することができた。 今後は実際に即したリスク評価や改善につなげるべく、室内の障害物や空調気流の影響に関しても総合的に検討を進める予定である。