既存複合施設を対象とした熱源システムの省エネルギー化に関する研究(第1報)　年間運用における熱源系統間の熱融通による効果の検証

摘要

近年、都心部の新規建築物においては大幅な省エネルギー化が進められているが、民生用エネルギー消費量のさらなる削減に存建築物にも着目する必要がある。特に空調用エネルギー消費量の削減が重要視されるが、予算の限られた公共建築物などでは、適切な時期に老朽化した熱源設備を更新できず、遅延することも多い。そのような場合、既存設備の暫定的な利用を視野に入れた、熱源システムの効果的な改修と年間運用が求められる。