地域エネルギー管理のための情報モデル: スマートグリッド施設情報モデルFSGIMの適用検討

摘要

本論文では，需要家モデルの必要性，需要家施設エネルギ管理に関する国際標準化動向について述べ，需要家施設の情報モデルを規定しているSGTEC-CIMの概要および国際標準化が進められているFSGIM仕様の主要な機能について報告し，さらにFSGIMをより深く理解するためにOpenADRによるDR発動から実行までの流れを報告し，FSGIMによる地域エネルギー管理の方法案を示した。FSGIMは2015年8月に初回パブリックレビュードラフト版を発表したばかりである。仕様が確定するまでには数回のパブリックレビューを繰り返し1年以上の期間が必要である。この間，仕様修正が継続されるが，引き続き最新の仕様の調査および情報発信を行っていく所存である。