FRP/ALCサンドイッチ床版の曲げ特性

摘要

建築物の軽量化は，耐震性の向上・作業性の向上などの数多くの利点がある。その中でも建物重量の大半を占める床を軽量化することは，建築物の軽量化という点において最も効果的な方策の一つであるといえる。サンドイッチ合成床版とは，軽量なコア材を弾性係数が高い表面材で挟み込hだ軽量かつ強度に優れた部材であり，既往の研究では， ALC版をコア材，鋼板を表面材とした鋼/ALCサンドイッチ合成床版の力学特性を明らかにしてきた1, 2)。本報では，表面材にFRPを採用し， FRP/ALCサンドイッチ合成床版の剛性・強度などの構造特性を4点曲げ試験を通して明らかにする。特に接着剤の違い，表面材の幅寸法や種類の違いが構造特性に与える影響を分析する。