東日本大震災津波被災者の被災状況と被災1 年後の生活復興の現状:津波被災地の生活復興に関する調査（2012）その1

摘要

マグニチュード９の東日本太平洋沖地震は、震度7の揺れを記録し、大規模な液状化を発生させたが、その被害の大半は大規模な津波によってもたらされた。被災者及び被災地の復興をどのように進めるのか。どのように支援することが、被災者の生活復興に貢献するのか。巨大規模の災害において、限りある支援を効果的に活用して被災者及び被災地の復興につなげるには、支援者のさまざまな思いと被災者の思いのマッチングが重要である。本研究は、そのような観点から、被災1年後におこなった岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、福島県新地町の被災者への調査からの考察である。