東北地方太平洋沖地震時の大阪平野内の長周期地震動特性と東西断面の地盤増幅に着目したシミュレーション解析

摘要

2011年東北地方太平洋沖地震(M_W9.0，以降3.11本震)時には，関東平野や大阪平野で，継続時間の極めて長い長周期地震動が記録された．特に大阪湾沿岸部に建つ咲洲庁舎(B-SKS)では，震源から遠く離れているにも関わらず，極めて大きな建物振動が記録され，室内被害も大きかった．本稿では， 3.11本震時の大阪平野内で得られた強震記録を整理し長周期地震動特性を調べるとともに，東西方向の地盤増幅に着目したシミュレーション解析により，咲洲庁舎等での長周期地震動特性の成因を調べた．