多段配筋されたRC基礎梁-外柱・杭接合部の破壊性状に関する研究（その 2 破壊性状の考察）

摘要

パイルキャップを有した側柱下架構において、梁主筋が多段配筋された場合における破壊性状の検討の結果、以下の知見を得た。1) 1 段配筋の場合、多段配筋に比べて梁主筋とパイルキャップ面の距離が大きくなるため、補強筋がない場合には折曲げ支圧部からの応力によりコンクリートの破壊が顕著となる。2) 2 段配筋よりも3 段配筋の場合に、内側筋の付着性能が低下するため、それぞれ支圧部に作用する力が大きくなり定着破壊が起こる可能性がある。