映画PreVizのためのCGアクションシーンの編集・生成(1): 空間的制約を考慮したアクションの半自動調整

摘要

映画制作を支援する「MR-PreVizプロジェクト」では，事前可視化(PreViz)するシーンのアクションデータをモーションキヤプチャ(MoCap)や3次元ビデオを用いて事前に収録しておき，可視化した演技CG映像を撮影現場の実背景と実時間MR合成を行っている[1].しかし，諸般の事情から，事前想定した演技領域と撮影現場での可動範囲がかなり異なることがある.その場合，監督や撮影スタッフからMR-PreViz制作班に要求されるのは，アクション演技設計を変えることなく，その可動範囲に適合させた可視化映像の提示である(図1).