ARモデルによる電力使用量予測を用いた電力監視システムの開発

摘要

近年，エコロジーの観点から省エネルギー・省電力が求められており，そのために電力使用状況を正確に把握することは非常に重要である[1].そこで，本研究では利用施設内での電力使用量を収集する手段としてPLC(Power Line Communication :電力線通信)を用いた電力監視システムを提案する.機能要求として，電力使用量の可視化と，将来の電力使用量予測に基づく警報発令を挙げる.このシステムにより電力需要を予測し対策を講じることで，電力使用量を削減することが可能であると考えられる.本研究では，近い将来の電力需要を時系列の予測問題として扱い，電力使用量の推移モデルとしてARモデルを用いた予測方法を提案し，検証実験により提案手法の有効性を示す.