超高強度鋼を用いた柱梁接合部実験: その7：ボックス柱-H形梁接合部実験1

摘要

超高強度鋼YS650Bを用い、梁端溶接部に鋼製エンドタブを用いアール加工処理を施したボックス柱-H形梁接合部の繰返し载荷実験を実施し、以下の結論を得た。1） 降伏変形角はストレート梁（B-3）で1/66、ハンチ梁で（B-4）で1/62程度であり、従来鋼を用いた場合の約2倍の弾性範囲を確保できる。2） ストレート梁（B-3）、ハンチ梁（B-4）の最大耐力は、梁の破断耐力計算値をそれぞれ3%, 5%程度上回った。3） 破断までの累積吸収エネルギーに関して、ハンチ梁（B-4）はストレート梁（B-3）よりも優れた性能を示した。