既存鉄骨造露出柱脚アンカーボルトの耐震補強に関する研究: その4：高強度ボルトの早期破断対策と現場での施工性について

摘要

[1]高強度ボルトが早期破断する可能性があった従来型補強に対し，改良型補強では設計通りの破断面で破断し最大耐力·変形能力もさらに向上する.[2]実際の柱脚で加わるアンカーボルトへの偏心荷重に対しても本補強法は特に問題はないと思われる.[3]従来型補強ではアンカーボルトねじ部の伸びは不確定で期待できなかったが，改良型補強ではアンカーボルト頂部と高強度ボルト頭の間に設けた隙間分（5mm）の伸びを期待することが出来る.