無線双方向時刻比較技術による小型SAR衛星のフォーメーションフライトシステムを用いたミッション検討

摘要

2017年に宇宙政策委員会が発表した宇宙産業ビジョンでは、2030年代早期に日本宇宙産業の市場規模を倍増することが掲げられている。また、本文書の中で、日本の強み技術として小型 SAR （ Synthetic Aperture Radar, 合成開口レーダ）技術が取り上げられており、実際に国内の民間事業者により小型SAR衛星の打上げが計画されている。JAXAは、このような新しい技術の民間事業者による社会実装の進展に対して、更なる事業領域を開拓するための研究開発や新しいミッションの提案を行う役割がますます求められるようになっている。