超小型衛星搭載用ソフトコアプロセッサの検討

摘要

2010 年，創価大学からソフトコアプロセッサを搭載した超小型衛星「Negai☆″」が種子島宇宙基地から打ち上げられた．その外観を図1に示す．Negai☆″の CPU にはモジュール三重化冗長を施されたPIC16F877 相当のソフトコアプロセッサが用いられており，Negai☆″が構想された 2000 頃にはそのマイコンが最高位の性能の 8 ビットマイコンであったことがその採用理由となっている．Negai☆″の開発グループが大学による超小型衛星開発の黎明期からソフトコアプロセッサによる制御を構想し，それを搭載した超小型衛星の運用に成功したことには大きな意義がある．しかし，特定のマイコンの仕様をソフトコアプロセッサ化しているという特性上設計の自由が制限されていることが最大の問題点といえる．これでは打ち上げ後に衛星が搭載しているCPUを再構築できるというソフトコアプロセッサの利点を最大限発揮することができない．