全偏波保持型ファイバレーザーの機械的共有による共通雑音の抑制効果

摘要

デュアルコム分光法は高速・高精度・高分解能が可能なことから注目されている。一方で、従来のデュアルコム分光システムでは、2台の高精度なモード同期レーザーと、それらの高精度な相対制御システムが必要であり実用性に課題があった。これまでに我々は、1台のモード同期ファイバレーザーで2つの光コムの同時発生が可能なデュアルコムファイバレーザーを開発してきた[1, 2]。本研究では、さらなる簡便化と堅牢化を目指し、2台の全偏波保持型モード同期ファイバレーザーの共振器を機械的に共有した全偏波保持型デュアルコムファイバレーザーを開発した。