銅安定化REBCO 高温超伝導線材の音波接合における接合時のピークパワーによる接合抵抗率の変化

摘要

高温超伝導線材は安価な冷却コストで大電流を輸送する優れた特性により、マグネットやケーブル等の応用が期待されている。しかし、これらの高温超伝導応用機器の実用化において、超伝導線材同士の接合が必要不可欠であり、接合特性に優れるだけでなく、巻き線時やケーブル敷設時にオンサイトで適用可能な短時間で容易に接合できる接合技術の確立が求められている。本研究では、ハンダやフラックスを必要とせず、線材同士の直接接合を可能とする音波接合に着目し、銅安定化REBCO 線材に適用時の接合界面抵抗に及ぼすプロセス条件の影響について検討した。液体窒素浸漬冷却化での接合抵抗と臨界電流を評価し、接合抵抗率と接合時のPeak Power 依存性に着目して検討を行った。