Si フォトニック結晶I-Q 光変調器を用いて搬送波抑制片側波信号を重畳した空間ビームによるFMCW LiDAR の測距動作

摘要

我々はSi フォトニクスとフォトニック結晶導波路 (PCW) を利用した非機械式オンチップFMCW LiDAR を開発している[1]．FMCW方式では，線形に周波数を掃引したFM 変調が必要となる．これまで報告した強度変化を伴う擬似的なFM 変調では，実効的な信号低下が懸念されるため[2]，我々は純粋なFM 変調となる搬送抑制片側波 (CS-SSB) 信号を生成し[3]，ファイバ遅延干渉計による測距で，その有用性を確認した[4]．今回は，光偏向器を光ビームの送受信器として用いた測距を行い，LiDARにおいても有用性となることを確認した．