太陽光発電と非常用発電機の併用による単独運転時の一考察

摘要

自然災害による電力供給不足が大きな社会問題となっている．2016 年4 月に発生した熊本地震では大規模停電が確認され，商用系統が復旧するまでに約1 週間要した．ほとhどの病院では，災害や商用系統の事故に備え，JIS 規格に基づいて非常用発電機EG を備えている．しかし，EG の運転時間は災害拠点病院で72 時間が標準であるため，災害の影響の長期化と現在の電源余力には乖離があり，病院に貯蔵している燃料でできるだけ長く電力を供給したい要求がある．このように電力供給不足の課題に対して，省エネ活動も含め積極的に再生可能エネルギーを活用した分散型エネルギーシステムを導入する施設が増えつつある．