情報指向型ネットワークに基づくPush 型コンテンツ配信におけるノード負荷抑制方式

摘要

現在のICNは，Pull 型の通信方式を基本としているが，Push 型の通信は有効となると考えられる．そこで，著者らは特定のコンテンツへのInterest が大量に発生する環境でノード負荷の軽減を目的にPush 配信用ルーティングテーブルAFT(Autonomous Forwarding Table) を提案し，Push 型コンテンツ配信方式を実現した．しかし，異なる転送戦略下でのAFT を用いたPush 配信は，Data の二重転送が発生し，ネットワーク負荷を増大させる．そこで，本報告では，ノード負荷を可能な限り抑制しながらPush 配信する方式を提案しシミュレーションを用いて，提案方式の有効性を示す．