RC 造ト形柱梁接合部の構造性能に接合部補強筋及び変動軸力が及ぼす影響その6 破壊性状，構造性能及び評価指標の検討

摘要

負側の柱梁強度比が1.2 および1.5 の高変動軸力を受けるト形柱梁接合部に対し，変動軸力，接合部補強比をパラメータとして静的載荷試験を行い，破壊性状及び各種構造性能について検討し，以下の知見が得られた。1) 負側載荷時に接合部降伏が発生した場合にのみ正載荷時に高圧縮軸力を受けると軸崩壊が発生する。柱梁強度比1.2 の場合は接合部補強比35%前後，圧縮軸力比0.3 前後，柱梁強度比1.5 の場合は接合部補強比20%前後，圧縮軸力比0.3～0.4 程度に，それぞれ接合部降伏及び軸崩壊の有無の境界線が存在すると推測できる。