大地震後の継続使用性を確保するためのコンクリート系杭基礎構造システムの構造性能評価に関する研究（その27 既製杭を用いたト形部分架構実験における曲げモーメント耐力及び主筋降伏時杭頭回転角の予測）

摘要

1. 既往の評価式を用い，杭頭曲げモーメントを計算し実験値と比較した。SP1 正載荷時は道路橋示方書に記載の計算値と対応が良かった。SP1 負載荷時及び，SP2 では2 通りの計算値は実験値を過小評価し安全側となったが十分に評価出来なかった。今後精度のよい評価方法の提案が必要である。2. RC 基礎指針に記載の2 通りの計算方法を用い最外縁引張鉄筋降伏時の杭頭回転角を算出し実験値と比較した。その結果，良い対応は見られなかったため今後精度がよい評価方法の提案が必要である。