外装タイルの剥離検知モニタリング技術の確立に関する研究: その2 光ファイバセンサを用いた実験的検討

摘要

その1，その2 で得られた結果を「剥離検知性能」および「実用可能性」の観点から表1 に整理した。打診法や赤外線サーモグラフィ法といった十分な実績がある検査手法は，剥離検知性能は高いものの，災害時の即時評価を考慮すると，更なる技術開発が必要と考えられた。また，開口変位計は，予め最も剥離が生じやすい箇所を選定することで，実用可能性が見込まれる。一方，加速度センサについては，本実験の運用の問題で，実用可能性について十分に検証するに至らなかった。光ファイバセンサについては，剥離検知可能性及び，即時判定を満たす手法と考えられるが，タイルの剥離を検知できる範囲は不明であるため，適切な運用方法については今後の検討課題としたい。