鉛直荷重を受けるRC 骨組の地震後の性状に関する実験的研究（その3 実験値と解析値の比較）

摘要

1) 解析による骨組の履歴性状は実験結果と高い適合性を示した。2) ピーク時の荷重と梁中央たわみの関係において，履歴は概ね一致していることを示した。また，層間変形角3％までは実験と解析は良く対応していることを示した。3) 残留変形時の梁中央たわみは経験最大層間変形角2％まで解析結果は実験結果に対し良く適合していることを示した。4) 残留変形時の曲げモーメント分布は，降伏の時期により実験値と解析値のずれが出ることを示した。経験最大層間変形角1.5％以降では解析結果は実験結果に対し高い適合性を示し，この傾向は梁中央部の残留たわみの増加傾向に良く対応していた。