鶴見岳・伽藍岳の火山防災・減災に関する研究（その２）: 地域別危険度判定及び避難施設の充足性に関する定量的分析

摘要

実際に火山噴火により大きな噴石や火砕流が生じた場合，噴火開始から避難までの時間的な余裕は少ないと考えられ，これらから身を守ることは難しい。そのため，噴火警報を活用するなどの事前の避難が必要であり，事前の避難をするためには火山に関する知識や避難所の位置を確認しておく必要がある。本研究では，噴火現象に危険度ランクを付け，ハザードマップの想定被害範囲から危険度の高い地域を調査したが，方法によって危険度の高い地域は異なるため実際にこのような結果になるとは言い切れない。