住民アンケート調査に基づく地方駅と周辺環境改善に関する研究: 宇部新川駅の事例

摘要

近年、公共交通が整理縮小する動きが各地でみられる。宇部市では、乗車人数の減少の問題などから、JR 宇部線のBRT 化の案が選択肢にあがるなど公共交通を見直す動きがみられる。公共交通の維持・発展には、駅起点の端末交通や周辺施設などの駅整備を考える必要がある。村上、白井らは、宇部市の高校生へのアンケートにより自転車利用実態と駅・道路の環境改善について分析をした。その結果、危険カ所をまとめることで自転車走行空間の改善案を考え、鉄道駅を利用している高校生が感じている駅・駅周辺の環境課題を集計し、駅のハード面について問題点が明らかになった。しかし、利用促進していく上で不可欠である周辺住民からみた研究はされていない。