解析にもとづく枠組壁工法による有開口耐力壁の耐力評価

摘要

解析より、有開口耐力壁のせh断耐力比について以下のことを確認した。① 開口係数が小さくなるほど、せh断を負担する壁の面積の割合が減るため、足元の浮き上がりや、壁及び梁の曲げなどが生じ、せh断耐力比は小さくなる。② 開口高さが壁高さに対して約1/2 である壁は杉山式との差が最も大きくなる。また、本研究では開口形状が掃き出し開口の有開口耐力壁について解析を行ったが、腰壁を有する有開口耐力壁のせh断耐力比は掃き出し開口を有する有開口耐力壁のせh断耐力比よりも高い値を示すことが確認されている4）。壁長さと開口形状に応じたせh断耐力比の算定式を検討し、提案することが今後の課題と考えられる。