原子力施設の高温環境におけるコンクリートの中性化の進行と鉄筋の腐食について

摘要

著者らは原子力関連施設におけるコンクリートの複合劣化について検討している。原子力発電所においてはPWR 発電施設の内部コンクリート（一次遮蔽壁）等，高温環境におかれる場合があり，中性化の進行の促進が懸念される。このような部位では試料の採取が困難な場合が多く，環境条件から中性化の進行を推定せざるを得ない場合がある。ここでは，湿度を変化させたときの中性化の進行と鉄筋の腐食について検討したので報告する。