木造密集市街地の住環境価値向上に関する研究 その4 小規模な空き地の暫定的利活用の検証

摘要

前報では、木造密集市街地における住環境価値の付加向上の方策として、弥生町三丁目川島商店街に位置し、不燃化促進用地としてUR 都市機構が所有する空き地を対象に、工学院大学野澤研究室が暫定的利活用を実践した企画についてまとめ、課題や成果を考察した。なお、対象とする空き地は、中野区とUR 都市機構が進める弥生町三丁目周辺地区防災まちづくり事業に伴い、UR 都市機構が権利者用の代替地として取得した土地であり、以下「UR 所有地」とする。