大山土地区画整理事業の緑地配置案を踏まえた普天間飛行場の緑地配置の提案: 普天間飛行場跡地利用計画における緑地計画に関する提案型研究その１１

摘要

本研究は継続するアクションリサーチである｡これまで著者らは､現状駐留米軍基地である普天間飛行場の跡地開発によって､海岸段丘下大山水田付近の湧水について水不足が生じる可能性を指摘してきた｡大山土地区画整理事業区域内には現状農地が11ha 残っている｡将来の土地利用意向調査では､宅地化意向が多数を占めるものの､水田として農地を活用する意向もある｡将来の農地規模及び配置によっては､既存研究より地下水供給量に対して需用量が上回ることが推計され水不足が予想される｡そこで本デザイン提案では､大山土地区画整理事業の緑地配置案について行政担当課と協議を行い､配置案別の地下水需要について試算を行う｡また､将来的に必要とされる地下水量より涵養域となる普天間飛行場跡地利用計画の緑地計画について流域別の緑地量を提案することを目的とする｡