看護拠点改修と看護マネジメント変更による看護師の活動場所・時間の変化: 看護拠点改修と看護マネジメント変更による看護業務への影響 その２

摘要

本報では、昨年度の報告文１に引き続き看護マネジメントの変更と分散看護拠点（以下、ＮＰ）の設置の有効性を検証するために、急性期病院（Ｘ病院）の循環器系を主体とした外科病棟におけるＮＰ設置の改修前後の看護師の滞在場所・時間の変化を明らかにする。調査概要を表１に、調査実施病棟平面図と各チームの看護受持ゾーンを図１に各々示す。対象は上記病棟の日勤帯（8:30-17:00）に勤務している看護師12 名である。看護師はＡ～Ｄの何れかのチームに所属し、受持ゾーンの入院患者を受け持っている。これら看護師を追跡して調査員が時間・場所・内容を逐次記録した。調査は1 月22 日～24 日（以下、1 月調査）と3 月26 日～28 日（以下、3 月調査）の各3 日間ずつ合計6 日間実施した。