鉄道営業線に近接した鋳鉄管漏水状況の簡易診断方法に関する研究

摘要

近年、東日本旅客鉄道株式会社（以下当社）管内では鋳鉄管劣化による排水漏水が発生しており、列車の運行等に多大な影響を与えかねないものがあった。鋳鉄排水管のJIS 基準は1959 年に制定されており、鋳鉄管は当社でも1990 年頃まで一般的に使用されてきた。また鋳鉄排水管の腐食減肉による劣化年数は30 年程度といわれており、今後、鉄道営業線に近接した部位に現存する鋳鉄管の漏水発生リスクはますます高まっていくことが懸念される。