人口減少に対応するための土地利用計画に関する考察米国の衰退工業都市における空洞化した住宅地の再生手法に関する研究 その１

摘要

米国の五大湖周辺の衰退工業都市は、産業の斜陽化に伴い半世紀以上続く深刻な人口減少に直面している。その多くの都市では土壌汚染等が残る工場跡地（BF：ブラウンフィールド）とその近傍に広がるかつて工場労働者等が居住していた空洞化した住宅地を同時に抱えている場合が多い。それらの都市では、空き家・空き地の発生等に起因する住環境の悪化や治安の低下等の問題が深刻化している。そうした空洞化した居住地区に対して包括的に対応するための計画技術が求められると推察される。