アルゴリズムを用いた集合住宅の設計手法の提案と環境性能評価第２報 不整形な敷地を対象とした昼光率解析による住戸配置の最適化

摘要

第2 報では前報で決定した住棟配置をもとに室リビングの昼光率が最大となる各棟の住戸配置の決定法を示す。各住戸内リビング床面の昼光率の最大化を目的とした住戸配置の最適化を行う。Grasshopper のコンポーネントを利用し、最適化にはGalapagos、昼光率解析にはDIVAを用いる。4 棟全てを一度に扱うと変数となる住戸配置が多くなり、解析時間が過大となる。そこで、1 棟ずつまたは1 層(2 階)ずつ解析を行う方が効率的であると考えた。第1 報で決定した住棟配置をもとに棟毎(棟1 から)、あるいは層毎(上層から順に)に最適化を実施し、両者が示す最適解について、第1 報で用いた基本形である千鳥配置モデル(図1)と比較する。棟毎の最適化では解析対象とする棟以外は千鳥配置モデルとする。