見守り支援ロボットの活用に関する研究（その2）アンケート調査の分析に基づく見守り支援ロボットの需要の定量化

摘要

本報は、ロボットに期待されている要素を明らかにすることを目的とした研究であり、ウェブアンケート調査で得られた回答から、各質問項目の単純集計を行った。調査結果より、重篤な事故の回避に繋がる機能を有し、積極的に移動するロボットへの需要が高いことが示唆された。また、形態には強いこだわりがないことが確認された。しかし、約3 割の回答者がロボットの導入を躊躇していることが示唆された。導入を躊躇する理由として挙げられたのは、導入コスト（費用対効果）が不明なためであった。したがって、ロボットを普及させるには費用対効果の提示等が必要であることが示唆された。また、防犯、防災分野など、重篤な事故の回避に繋がる分野での活躍を期待していることが示唆された。