鉄骨構造の雌雄接合の研究開発その4 鋼管杭継手の圧縮実験および引張実験

摘要

雌雄接合の鋼管杭継手の圧縮実験および引張実験において以下の知見が得られた。(1) 圧縮試験 P-C1 より，メタルタッチのみの圧縮耐力は，杭本体の短期許容圧縮力の約1.4 倍となった。(2) 圧縮実験 P-C2 より，ボルトの滑り，本鋼管間のメタルタッチによる応力伝達，ボルトの支圧による応力伝達の過程が確認できた。(3) 最大引張耐力は，杭本体の短期許容引張力の0.54，最大支圧応力度は，短期許容支圧応力度の1.6 倍となった。(4) ボルトのはしあき寸法は，ボルト公称軸径の1.6 倍で，はしぬけ破断等は生じないことが確認された。