着陸機の電波の到来方向を利用した 月惑星探査ローバの自己位置推定

摘要

月や惑星の探査において，移動観測や無人観測，着陸困難な地域の探査が可能といった利点から，表面を移動探査するロボット，ローバを用いたミッションが近年盛hに計画，実行されている．NASA(National Aeronautics and Space Administration) 1)によって2003 年に開発されたMER (Mars ExplorationRovers) ローバは火星で様々な探査を行なった．現在はCuriosity も火星において探査を行なっている．JAXA (Japan Aerospace Exploration Agency) は現在，月惑星探査であるSELENE-2 ミッションを計画している2)．このミッションではローバが広範囲を探査する予定である．