温熱環境と作業運動が人体に及ぼす影響に関する研究(第2報）暑熱環境における労働時の熱中症予測の検討に関する研究〜

摘要

得られた知見を以下に記す.1) 直立条件においては熱中症の危険性は低い.2) 25E, 28Eの条件においては熱中症の危険があり，長時間の作業の際は注意が必要である.3) 31Eの条件においては熱中症の危険性が高いため，作業の中止，十分な休息が必要である.4) 足背の皮膚温は直腸温と強い相関があり，適用範囲を定めれば，熱中症を予防する上で，直腸温の予測に有効であると考えられる.5) 運動強度は直腸温と強い相関があるが，精度が低く，直腸温の予測には改善が必要である.