季節に着目した確率的手法による連系系統の必要予備力算定

摘要

結果として予備カをエリア全体で確保する不足率一定手法を用いても、連系線の制約を受けやすい連系系統の端である九州エリアはほかのエリアと比べて大きな予備力を確保する必要があることが確認できた。また、連系線の制約によって九州エリアが他のエリアとあまり同調しないことによって供給信頼度が高い時間や時期が他のエリアと異なる場合があることがわかった。今後の課題としてシミュレーションの面では需要予測にしたがって発電機を停止するのではなく、予備力の余力を考えてから発電機の停止を行うようにすることや、各エリアの需要量を設定する際の乱数に関連を持たせることなどがあげられる。また、必要供給予備力算定するにあたって発電機の運用をもっとうまく行い、停止計画やその時の最適な予備力の配分を行えるようにしていく必要がある。