ファイバレーザーの高出力化に向けた全ファイバ型コヒーレントビーム結合光学系の開発

摘要

コヒーレントビーム結合技術を用いて低雑音かつ高利得な光増幅システムを開発した。その結果、後方励起型EDFAに比べて小信号利得を最大2.99dB向上させ、雑音指数を最大1.84dB低減させることに成功した。また、信号入力の増加に伴い利得が飽和したため、大信号入力時において利得は0.76dBとあまり向上しなかったが、雑音指数に関してはCBC光学系では後方励起型EDFAに比べてASEが抑制できたため、大信号入力時においても2.68dB低減できたと考える。また、後方励起型EDFAに比べてコヒーレントビーム結合光学系を用いることでASEを抑制することができた。